悩み・退職

介護職を辞めたいと思ったら|まず自分を守る判断基準と、円満な辞め方・次の一歩

公開: 2026年7月17日 / 編集: 介護のしるべ編集部

「もう限界かもしれない」「明日、職場に行くのがつらい」——夜勤明けの帰り道や、シフト表を見た瞬間に、そんな言葉が浮かんでいるのかもしれません。がんばり屋のあなたが、そこまで追いつめられているのには、きっと理由があります。

まっ先にお伝えしたいのは、「辞めたい」と思うのは、あなたが弱いからでも、甘えているからでもないということです。株式会社マイナビが介護職976人に実施した調査「マイナビ介護職『介護職白書 2024年度版』」(調査時期:2024年11月7日〜12月3日。以下「白書2024」)では、仕事でストレスを感じている人が89.3%、そのうち「ほぼ毎日感じる」人が48.1%にのぼりました。そして「介護職として長く働き続けたい」と言い切れた人は34.8%——3人に1人にとどまります。迷いを抱えながら働くのは、決して少数派ではないのです。

この記事は、転職をすすめる記事ではありません。「辞める」か「続ける」かの二択を迫ることもしません。読み終えたとき、心と体を守るための判断基準(受診・相談・記録を始めるサイン)と、辞めると決めた場合の円満な進め方が手元に残ること。それだけを目指して書いています。

まず結論:「辞めたい」と迷うのは、甘えでも少数派でもない

最初に、この記事でいちばん伝えたいことを3つに絞ってお伝えします。

1つめ。「辞めたい」は、心と体からの大切なサインです。 眠れない・食べられない・出勤前に涙が出るといった状態が続いているなら、辞めるかどうかの判断よりも先に、休むこと・受診することを優先してください。具体的なサインの一覧は、この記事の中ほどに載せています。

2つめ。迷いを抱えて働くのは、決して少数派ではありません。 白書2024では、「介護職として長く働き続けたい」は34.8%にとどまり、「介護職に限らず関心のある仕事をしてみたい」42.5%と「介護職以外の仕事をしたい」10.0%を合わせた52.5%が、今後の仕事として介護職以外も視野に入れていました。迷うこと自体は、ごく普通のことです。

3つめ。「介護そのもの」がつらいのか、「今の職場」がつらいのかで、進む道は変わります。 同じ白書2024で、仕事のストレスの対象の1位は「上司や同僚との人間関係」59.1%。「利用者との関係」22.7%を大きく上回ります。つらさの正体が職場にあるなら、離れるべきは介護の仕事ではなく、今の職場かもしれません。

なお、白書2024は転職サービスの登録会員への調査のため、転職を意識している人寄りのサンプルです。数字は「介護職全体の正確な割合」ではなく、「同じように迷っている人がこれだけいる」という目安として読んでください。

なぜ「介護を辞めたい」と感じるのか——理由の多くは、構造にある

「辞めたい」の裏側には、たいてい、はっきりした理由があります。そして、その多くはあなた個人の資質ではなく、職場や業界の構造に根っこがあります。自分を責める前に、理由を分けて見てみましょう。

人手不足のしわ寄せが、真面目な人に集中する

厚生労働省「一般職業紹介状況」の令和8年5月分では、全職業計の有効求人倍率は1.17倍(季節調整値)でした。一方、介護分野は慢性的な人手不足で、介護関係職種の有効求人倍率は近年おおむね3〜4倍で推移し、全職業の平均を大きく上回る高さが続いています。求人を出しても人が来ない——欠員が出ても補充が追いつかない職場では、残った人が穴を埋め続けることになります。

介護歴15年、介護福祉士とケアマネジャーの資格を持つ方は、noteでこう書いています。

一人辞めて、補充が間に合わない。その間、残った人で回す。

人手が足りないほど、真面目な人ほど背負ってしまう。

——「人手不足」が当たり前になりすぎた介護現場の話(note・2026年3月)より

特養で8年働いたのち重度訪問介護に移った介護福祉士の方も、「人手が足りない→一人あたりの仕事が増えて休めない→体と心が削られていく→辞める人が出て、さらに人手が足りなくなる」という悪循環を、個人の頑張りでは止められない構造の問題として整理しています(なぜ日本の介護現場は“人が辞める”構造になっているのか・note・2026年1月)。

欠員が数か月埋まらない、休憩が取れない日が当たり前になっている——そんな職場で「仕事が終わらないのは自分の要領が悪いからだ」と感じているなら、それはあなたの能力の問題ではなく、人員体制の問題である可能性が高いのです。

給料が、負担のわりに低い

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上)では、所定内給与額は全職種平均34万600円に対し、介護職員(医療・福祉施設等)26万2,900円、訪問介護従事者26万7,300円でした。単純比較で月7万円以上の差があります。年齢や勤続年数の構成が異なる集団どうしの平均なので、同じ条件の人の差とは限りませんが、「これだけ大変なのに」と感じるのは自然なことです。

処遇改善加算による賃上げは続いているものの、恩恵がどんな形で手元に届くかは職場によって差があります。給与への不満は「あなたの働きが足りないから」ではなく、業界全体の構造的な課題です。

人間関係が、ストレスの1位に来る

白書2024では、ストレスの対象の1位は「上司や同僚との人間関係」59.1%で、「利用者との関係」22.7%の2倍以上でした。ハラスメントを経験した(自ら受けた・見た)人も67.7%にのぼります。介護労働安定センターの介護労働実態調査でも、離職理由の上位には毎年のように職場の人間関係が入ります。

2016年、X(旧Twitter)の「#介護士辞めたの私だ」というハッシュタグに離職経験者の声が集まったとき、こんな投稿がありました。

噛み付かれ、抓られ、引っ掻かれ、髪の毛抜かれても利用者は基本可愛い。生傷は絶えないけど、笑顔が見れたり感謝されたりするとやはり嬉しいもの。何を言いたいかと言うと、やはり会社への不満。大抵の人は、これだと思うんだよね。

——Togetterまとめ「#介護士辞めたの私だ」(2016年3月)より

10年前の投稿であり、SNSで拡散した声は極端な例に偏りやすい点は差し引く必要があります。それでも、「つらいのは利用者ではなく、職場や運営への不満」という構図は、白書2024の数字と重なります。そして人間関係の悩みは、職場を変えることで解決できる場合が多い悩みです。介護という仕事そのものに見切りをつける前に、切り分けて考えてみてください。

夜勤や身体の負担が、じわじわ効いてくる

入居系の施設では、多くの場合夜勤があります。生活リズムが乱れ、仮眠も取れない夜勤が続けば、体力は着実に削られます。移乗や入浴介助の多い職場なら、腰への負担も積み重なります。

同じハッシュタグには、こんな声もありました(こちらも2016年の投稿で、拡散した声特有の偏りは同じように差し引いて読んでください)。

いつ突然亡くなってもおかしくない高齢者数十人を一人で看る夜間帯 痛む身体(中略)多大な肉体的精神的ストレスを抱え受け取る報酬(給料)は生活保護並み そりゃ皆辞めますわ

——同じくTogetterまとめ(2016年3月)より

ワンオペ夜勤の重さは、経験した人にしかわからない種類の負担です。ただし、夜勤や身体の負担は施設のタイプによって大きく違います。デイサービスなら夜勤はありませんし、同じ入居系でも人員体制や夜勤手当はまちまちです。「介護をやめる」前に、「負担の少ないタイプの職場に変える」という選択肢があることを、覚えておいてください。

「やりがい」を理由に、我慢を続けていないか

「利用者さんのため」「やりがいのある仕事でしょう」——そう言われて、低い給料や休めないシフトを我慢していませんか。やりがいは本物でも、それを理由に正当な待遇が後回しにされる状態は「やりがい搾取」です。まじめな人ほど気づきにくく、気づいたときには心身が消耗しています。

また、結婚・出産・子育て、親の介護、自分の体調の変化——暮らしのステージが変われば、働き方を見直すのはごく自然なことです。「せっかく続けてきたのに」と自分を縛る必要はありません。

判断より先に「自分を守る」——受診・相談・記録を始めるサイン

「辞めるべきか、続けるべきか」。その問いに向き合う前に、確認してほしいことが1つだけあります。今のあなたに、心と体の危険信号が出ていないか、です。

IT業界から介護に転職し、介護福祉士として現場に8年立ち、主任も務めた方は、「辞めたい」という気持ちに蓋をして働き続けた日々を、noteでこう振り返っています。

だましだまし働き続けた結果、僕は適応障害の一歩手前まで、心を追い詰めてしまいました

一度灯った「辞めたい」という気持ちは、簡単には消えてくれませんでした

——「もう少し頑張ろう」で蓋をしたはずの「辞めたい気持ち」が、どうしても消えてくれなかった話。(note・2025年11月)より

主任を任されるほど周囲に頼られてきた人が、ここまで追い込まれてから気づく——「真面目な人ほど背負ってしまう」構造は、心の限界でも同じように働きます。だからこそ、限界を「気合が足りるかどうか」ではなく「サインが出ているかどうか」で判断する基準を持ってください。

受診・相談を考えるサイン

次のような状態が2週間ほど続いているなら、「辞めるかどうか」はいったん脇に置いて、休むこと・受診することを先に始めてください。

  • 布団に入っても眠れない。夜中や明け方に目が覚めてしまう
  • 食欲がない。食べても味がしないように感じる
  • 出勤前に涙が出る。動悸や吐き気、頭痛が起きる
  • 休みの日に何もする気になれず、好きだったことも楽しめない
  • ささいなミスが増え、「自分はだめだ」と繰り返し考えてしまう

これらはうつ病や適応障害でみられる状態と重なりますが、診断できるのは医師だけです。この記事にも、あなた自身にも、判断はできません。当てはまるものがあれば、心療内科・精神科の受診や、かかりつけ医への相談を。「病院はまだ大げさな気がする」なら、厚生労働省の働く人向け相談窓口「こころの耳」(電話・SNS・メールで無料相談できます)から始める方法もあります。

「消えてしまいたい」という考えが浮かぶときは、今夜からでも、身近な人か相談窓口に話してください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、24時間対応の電話窓口やSNS相談をまとめて案内しています。辞めるかどうかの判断も、転職活動も、回復してからで間に合います。

記録を始めるサイン

次のことが職場で起きているなら、その日から記録を残してください。

  • 暴言・無視・過大な業務の押し付けなどのハラスメントがある
  • 休憩が取れない、残業代が支払われない状態が続いている
  • 退職を切り出しても「人がいないから」と取り合ってもらえない

記録するのは、日付・場所・相手・何があったかのメモ、シフト表と実際の勤務時間、受診した日と医師に言われたこと、の3種類で十分です。記録は、労働基準監督署や各都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談するときにも、退職を申し出るときにも、あなたを守る力になります。

状態別の目安表

こんな状態なら先にすること
眠れない・食べられない・涙が止まらない判断より休養。心療内科・精神科や相談窓口へ
ハラスメントや賃金の不払いがある記録を残し、労基署・総合労働相談コーナーへ
介護の仕事は好きだが、今の職場がつらい「辞める」より「職場を変える」を検討
疲れているが、原因がはっきりしない有給で休み、つらさを書き出してから決める
一時的な繁忙期・人間関係のこじれ様子を見つつ、シフトや部署の相談を

辞めると決める前に試したい、4つのこと

危険信号が出ていない、あるいは休んで少し回復した。それでも「辞めたい」が消えないなら、次の4つを順に試してみてください。辞めるにしても、辞めないにしても、後悔が少なくなります。

1. まず休む。 有給休暇は、理由を細かく説明しなくても取れる、働く人の権利です。数日でも職場から離れると、「何がいちばんつらいのか」の見え方が変わることがあります。

2. つらさを書き出す。 「人間関係」「給料」「夜勤」「仕事量」「介護の仕事そのもの」——紙に分けて書くと、いちばん重い原因が見えてきます。書き出した内容は、このあと職場に相談するときも、次の職場を選ぶときも、そのまま使えます。

3. 職場の中で変えられないか相談する。 シフトの調整、夜勤の回数、部署やフロアの異動。信頼できる上司や同僚がいるなら、辞める話の前に「変えられないか」を聞いてみる価値はあります。職場に相談できる相手がいないなら、こころの耳や総合労働相談コーナーなど、外部の窓口を遠慮なく頼ってください。

4. 情報だけ集めておく。 実際に辞めるかどうかは別として、「どんな職場や働き方があるか」を知っておくだけで、「ここしかない」という追いつめられた感覚が薄れます。求人に応募する必要はありません。施設タイプごとの働き方の違いを眺めるだけでも十分です。

ここまで試しても状況が変わらないなら、そのときは、転職を前向きに考えて大丈夫です。それは「逃げ」ではなく、自分を守るための立て直しです。

辞めると決めたら:円満な進め方と、次の職場選び

辞める決心がついたら、次の順で進めるとスムーズです。

時期を確認する。 就業規則には「退職の◯か月前までに申し出る」と書かれていることが多く、1〜2か月前が一般的です。法律上は、期間の定めのない雇用なら申し出から2週間で退職できるとされていますが(民法627条。有期契約の場合は扱いが異なります)、引き継ぎを考えると、就業規則の期日に沿って動くほうが円満です。

直属の上司に、口頭で先に伝える。 いきなり退職届を出すのではなく、まず口頭で。理由は「一身上の都合」で十分です。「人がいないから辞められては困る」と引き止められることもありますが、人手不足は事業所が解決すべき課題であって、あなたが退職をあきらめる理由にはなりません。脅しめいた引き止めが続くなら、前述の「記録」を残しつつ、総合労働相談コーナーに相談してください。

引き継ぎを用意する。 担当している利用者さんの情報や業務の手順をまとめておくと、残る同僚の負担が減り、あとくされなく次に進めます。

そして、同じくらい大切なのが次の職場選びです。介護は施設のタイプによって、夜勤の有無・身体の負担・給料の傾向が大きく違います。「今つらい理由」を解消できるタイプを選ぶことが、次の職場で同じ思いをしないコツです。

いまの悩み相性のよい働き方の例
夜勤がつらい日勤中心のデイサービスなど、夜勤のない働き方
給料を上げたい有料老人ホームや、資格・処遇改善加算が活きる職場
認知症ケアにじっくり関わりたいグループホーム
医療・リハビリに関わりたい介護老人保健施設(老健)
未経験から基礎を身につけたい特別養護老人ホームなど入居系

詳しくは施設タイプ別の「働き方」を比べるページで、夜勤・給与・向き不向きを比較できます。

辞めたあとの選択肢は、一つじゃない

「辞める=介護の世界から去る」と思いつめる必要はありません。大きく分けて、3つの道があります。

同じ介護で、職場だけを変える。 いちばん多い道です。人間関係や夜勤の多さが理由なら、別の施設に移るだけで解決することがよくあります。これまでの経験も資格も、そのまま活きます。

介護のなかで、働き方を変える。 入居施設の夜勤がつらいなら、日中だけのデイサービスや訪問介護。逆に、夜勤手当をまとめて得たいなら夜勤専従。負担のかたちが違う働き方は、介護の中にいくつもあります。

一度離れて、休む。別の道も見る。 心と体が限界なら、いったん介護から離れるのも立派な選択です。介護で身についた観察力や対人スキルは、ほかの仕事でも活きますし、数年後に介護へ戻ってくる人も珍しくありません。

どれを選んでも、間違いではありません。大切なのは、追いつめられた状態で選ぶのではなく、選べる状態まで回復してから選ぶことです。

「介護を辞める」と「今の職場を離れる」を分けて考える

最後にもう一度、この記事でいちばん大事な切り分けに戻ります。あなたがつらいのは「介護そのもの」でしょうか。それとも「今の職場」でしょうか。

白書2024で「介護職を長く続けるために必要なもの」を聞いた結果は、1位「待遇の充実」78.9%、2位「良好な人間関係」72.5%、3位「十分な介護職員数」66.8%でした。並んでいるのはすべて職場や業界の「条件」であって、介護の仕事の中身ではありません。裏を返せば、多くの人にとって「辞めたい」の正体は、仕事そのものではなく、条件と環境の側にあるということです。

給与も同じです。前述のとおり全職種平均との差はありますが、実際の給与は資格・夜勤の回数・職場が取得している処遇改善加算などで変わります。今の職場の額だけを見て「これが介護の限界」と思わず、条件の内訳を比べてください。

たとえば「人手不足で夜勤が増えた」「特定の先輩との関係に疲れた」「介護自体は嫌いではない」という状況なら、次の順で切り分けられます。

  1. 有給休暇やシフト調整で、判断できる状態まで回復する
  2. つらい要因を「夜勤」「人間関係」「ケアの内容」「介護自体」に分けて書く
  3. 職場内で変えられるか、職場を移るか、介護から離れるかを比べる

これは実在する人物の体験談ではなく、切り分けの手順を示すための例です。一度で正解を見つける必要はありません。今より負担の少ない一歩を選び、合わなければ、また選び直せます。

まとめ:あなたが元気でいることが、いちばん大切

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 「辞めたい」と迷うのは甘えではなく、決して少数派ではない
  • 眠れない・涙が出るなどのサインが出ていたら、判断より先に休む・受診する
  • ハラスメントや賃金の不払いには、その日から記録を残す
  • 「介護そのもの」か「今の職場」か、つらさの正体を切り分ける
  • 辞めるなら就業規則を確認し、口頭で伝え、引き継ぎを用意して円満に

「辞めたい」に蓋をして走り続けた人たちが、心を壊しかけてから口をそろえて言うのは、「もっと早く立ち止まればよかった」ということです。あなたはまだ、選べる場所に立っています。利用者さんでも職場でもなく、まず大切にすべきは、あなた自身です。今日できる、いちばん小さな一歩——休みを取る、書き出す、誰かに話す——から始めてみてください。

よくある質問

介護職を辞めたいと思うのは甘えですか?

甘えではありません。株式会社マイナビの調査「マイナビ介護職『介護職白書 2024年度版』」(調査時期:2024年11月7日〜12月3日)では、「介護職として長く働き続けたい」と答えた人は34.8%と3人に1人にとどまり、52.5%は介護職以外の仕事も視野に入れていました。迷いを抱えて働くのは決して少数派ではありません。仕事でストレスを感じている人も89.3%にのぼります。まずはその気持ちを否定せず、休むこと・相談することから始めてください。

眠れない・出勤前に涙が出るときは、どうすればいいですか?

辞めるかどうかの判断よりも先に、休むこと・受診することを優先してください。眠れない、食欲がない、出勤前に涙が出るといった状態は心と体の危険信号です。うつ病や適応障害かどうかを判断できるのは医師だけなので、心療内科・精神科の受診や、厚生労働省の働く人向け相談窓口「こころの耳」(電話・SNS・メール)への相談から始めてください。判断や転職活動は、回復してからで間に合います。

辞める前にやっておいたほうがいいことはありますか?

まず有給休暇を使って休み、体と心を回復させることです。そのうえで「何がいちばんつらいのか」(人間関係・給料・夜勤・仕事量など)を紙に書き出し、シフトや部署の変更を職場に相談する、外部の窓口に相談する、という順で試すと、辞めずに解決できる場合もあります。ハラスメントや賃金の不払いがあるなら、日付入りの記録をその日から残しておくと、あとで自分を守る材料になります。

介護の仕事自体は好きですが、今の職場がつらいです。どうすればいいですか?

その場合は「介護を辞める」のではなく「職場を変える」ことで解決できる可能性が高い状態です。株式会社マイナビ「マイナビ介護職『介護職白書 2024年度版』」(調査時期:2024年11月7日〜12月3日)では、ストレスの対象の1位は「上司や同僚との人間関係」59.1%で、「利用者との関係」22.7%を大きく上回りました。つらさの正体が職場にあるなら、施設のタイプや人員体制の違う職場に移ることで、働きやすさが大きく変わることがあります。

辞めたいと言い出しにくいです。円満に辞めるコツはありますか?

就業規則で決められた期日(多くは退職の1〜2か月前)までに、まず直属の上司へ口頭で伝え、その後に退職届を出すのが基本です。理由は「一身上の都合」で問題ありません。人手不足を理由に強く引き止められても、退職は働く人の権利です。引き継ぎ資料を用意し、お世話になった人に感謝を伝えて辞めると、次の一歩に進みやすくなります。

出典


本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、正確性・最新性を保証するものではありません。 制度や施設の状況は変わることがあります。実際のご判断の前には、各施設・公式情報や公的機関でご確認ください。

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