働き方
介護の夜勤専従という働き方|メリット・デメリットと、向いている人
昼の光がまぶしい時間に眠り、街が寝静まるころに働きに出る。世の中の多くの人とは、少しずれた時間を生きる——。介護の「夜勤専従(やきんせんじゅう)」という働き方に、心を動かされている方は、きっとこんな暮らしを思い描いているのだと思います。「少ない日数で、しっかり稼げるらしい」「日中の時間を、子どもや自分のために使えるらしい」。そんな話を耳にして、いいなと思う一方で、「でも、体は大丈夫だろうか」と、もう一人の自分がブレーキをかけているのかもしれません。
その迷いは、とても健全なものです。夜勤専従は、うまく選べば頼もしい働き方になりますが、体への負担を軽く見ると、あとで無理がたたることもある働き方だからです。
この記事だけの視点を、先にひとつお伝えします。それは、夜勤専従は「稼ぎ方」であると同時に「暮らし方」の選択だ、ということです。夜勤手当という魅力と、生活が夜型になることの負担。この2つは、どちらか片方だけを見ても正しく判断できません。稼ぎの面と、暮らしの面を、両方の目で見て初めて、「自分に合うかどうか」が見えてきます。この記事は、その両目のためのメガネのようなものだと思ってください。
なお、この記事は「夜勤を専門にする=専従」という働き方に絞ってお伝えします。そもそも夜勤とはどういうものか(2交替・3交替のちがい、夜勤の1日の流れ、つらさへの対処など)は、介護の夜勤の実際のページでくわしく解説しているので、夜勤そのものが初めての方は、先にそちらを読むと理解が深まります。
夜勤専従を選ぶ前に、押さえたい3つのこと

こまかい話に入る前に、夜勤専従について、いちばん覚えておいてほしいことを3つお伝えします。
- 少ない日数で稼ぎやすい。ただし「入れる回数」には上限がある。 夜勤手当が積み重なるので、勤務日数のわりに収入を確保しやすい働き方です。とはいえ、労働時間の決まりから、無限に回数を増やせるわけではありません。
- 体への負担は、工夫と職場選びで変わる。 生活が夜型になるのは避けられませんが、仮眠が取れる職場か、夜間の人員体制はどうか——ここで負担の重さは大きく変わります。
- 「稼ぎ方」と「暮らし方」を、セットで考える。 手当の魅力だけで飛び込むと、体や生活とのバランスを崩すことがあります。逆に、日中の時間の使い方と体調管理に見通しが立てば、とても合理的な選択になります。
「稼ぎと暮らしを両目で見る」——この一点を頭に置いて、まずは夜勤専従がどういう働き方なのかから、見ていきましょう。
夜勤専従とは、どんな働き方か

夜勤専従とは、その名のとおり、日勤(日中の勤務)には入らず、夜勤だけをまとめて担当する働き方です。ふつうの介護職は、日勤と夜勤を組み合わせたシフトで働きますが、夜勤専従は夜勤に特化します。
雇用のかたちは、職場によってさまざまです。夜勤専従の正社員(常勤)として働く場合もあれば、パートやアルバイト、あるいは日ごとに契約するような働き方で、夜勤だけに入る場合もあります。「本業は別にあって、副業として夜勤専従で入る」という人もいれば、「夜勤専従一本で生計を立てる」という人もいます。
夜勤専従が成り立つのは、介護の現場に夜勤が欠かせないからです。入居して暮らす施設(特別養護老人ホームなどの、24時間の見守りが必要な施設)では、夜間も職員がいなければなりません。ここで、「日勤はやりたくないけれど夜勤なら」という人と、「夜勤に入れる人を確保したい」という施設の、需要と供給が合うわけです。だから、夜勤専従は多くの入居施設で募集されています。
一つだけ、前提として押さえておきたいことがあります。介護の夜勤には、国が定めた勤務条件の基準があります。厚生労働省の「夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準(平成12年厚生省告示第29号)」では、施設のタイプごとに、夜間に置くべき職員の人数などが定められています。たとえば、少人数で暮らすユニット型の施設では「ユニットごとに1人以上」といった具合です。つまり夜勤は、「誰か一人が何となく残る」のではなく、ルールにもとづいて配置される、責任のある勤務なのです。夜勤専従は、その責任ある夜の時間を、専門に引き受ける働き方だと考えてください。
なぜ「少ない日数で稼ぎやすい」のか

夜勤専従の最大の魅力は、やはり収入です。「少ない日数で、しっかり稼げる」と言われるその仕組みを、分解してみましょう。
介護の夜勤専従の賃金は、基本の給料(時給・日給・月給)+職場独自の夜勤手当+法定の割増賃金で決まります。国が介護職の夜勤1回あたりの手当額を定めているわけではなく、全国一律の公的相場はありません。一方、22時〜翌5時に働いた時間には、原則として通常賃金の25%以上の深夜割増が必要です。職場独自の夜勤手当にこの割増を含むか、別に払うかは賃金規程で異なります。
夜勤専従は、1回の勤務が長い契約では出勤日数が少なく見えることがあります。ただし、1勤務の総額だけでは比較できません。総額を実労働時間で見た額、深夜割増との関係、休憩を実際に取れるか、月の標準回数をそろえて比べてください。
ただし、大切な注意点があります。夜勤の回数は、いくらでも増やせるわけではありません。 詳しくは次の章でお伝えしますが、労働時間の決まりから、2交替の長い夜勤だと、月に入れる回数にはおのずと上限が生まれます。「1回の単価が高いから、たくさん入れば青天井」ではないのです。だからこそ、収入を見積もるときは、**「夜勤1回あたりいくらか」×「月に何回まで入れるか」**という掛け算で、現実的なイメージを持つことが大切です。
なお、収入をもっと長い目で伸ばしていく話は、夜勤の回数だけの問題ではありません。資格を取ったり、役職に就いたりすることでも、給料のめやすは上がっていきます。収入の全体像を知りたい方は、介護職の年収を上げるにはのページもあわせてご覧ください。
夜勤専従のメリット

ここで、夜勤専従の良い点を整理します。大きく3つあります。
少ない出勤日数で、効率よく収入を得やすい
くり返しになりますが、これが最大の魅力です。夜勤手当が回数分だけ積み重なるため、日勤中心の働き方に比べて、少ない出勤日数でまとまった収入を確保しやすい傾向があります。「たくさんの日数を働くより、まとめて集中して働き、あとはゆっくりしたい」という人にとっては、効率のよい稼ぎ方になります。
日中の時間を、自分のために使える
夜勤専従は、昼間が空きます。これは、暮らし方の面で大きな利点です。
- 日中に、役所や病院、銀行など「平日の昼にしか開いていない用事」を済ませやすい。
- Wワーク(掛け持ちの仕事)や、資格の勉強、趣味の活動に、日中の時間を充てられる。
- 子どもの送り迎えや行事など、家庭の事情に、昼の時間を合わせやすい。
「昼の時間をどう使うか」を自分で設計できるのは、日勤にはない自由です。日中に別のやりたいことがある人にとって、夜勤専従は、その時間を確保するための働き方になり得ます。
日勤特有の負担が、比較的少なめ
夜勤には、日勤とは違う空気があります。日中のように、レクリエーションや行事の準備、ご家族の面会対応、たくさんの職員が入り混じるなかでの連携——といった場面は、夜勤では少なめです。夜は、就寝の介助や見守り、巡回が中心の、静かな時間帯です。
そのため、日中特有の慌ただしさや、大人数のなかでの人間関係の気づかいが、比較的少なめに感じられる、という声は少なくありません。もちろん、夜勤には夜勤ならではの緊張感(後で触れます)がありますが、「日中のにぎやかさや対人関係が負担だった」という人にとっては、夜の落ち着いた環境のほうが働きやすい、ということもあります。人間関係の悩み全般については、介護の夜勤の実際や施設選びの記事もヒントになります。
夜勤専従のデメリット

良い点だけを見て飛び込むと、あとで「こんなはずでは」となりかねません。ここでは、大変な点を正直にお伝えします。こちらも大きく3つです。
生活リズムと、体調の管理がむずかしい
いちばんの負担は、これです。夜勤専従は、生活が夜型に傾きます。人の体には、朝と夜を刻む体内時計(体に備わったリズム)が備わっていて、本来は昼に活動し、夜に眠るようにできています。夜勤専従は、この自然なリズムに逆らって働くことになるため、睡眠や食事の管理を、自分でしっかり行う必要があります。
しかも、その負担を軽く見てはいけません。常態として深夜業を週1回以上または月4回以上行う業務に従事する労働者には、事業者が配置替え時と6か月以内ごとに1回、特定業務従事者の健康診断を実施する必要があります。「本人が希望すれば受けられるだけ」ではなく、対象者への実施は事業者側の義務です。自分が対象か、次回の健診はいつかを職場へ確認してください。
経験の幅が、夜勤の業務に偏りやすい
これは、少し先を見すえたときの注意点です。夜勤の時間帯にできる業務は、日中とは異なります。夜は、就寝の介助・見守り・巡回・記録などが中心で、入浴の介助や、日中のレクリエーション、ご家族との関わり、多職種での会議といった経験は、積みにくくなります。
そのため、夜勤専従だけを長く続けると、身につく経験が夜勤の業務に偏りやすい面があります。「将来、リーダーやケアマネジャー(介護の相談・計画を担う専門職)を目指したい」「幅広く介護のスキルを身につけたい」という場合、夜勤に偏った経験だけでは物足りなくなることもあります。これは「夜勤専従が悪い」という話ではなく、自分がこの先どうなりたいかによって、向き不向きが分かれる、ということです。キャリアの方向を考えるうえでは、介護職の年収を上げるにはのような、経験の積み方全体を見わたす視点も役に立ちます。
孤独を感じることがある
夜勤専従は、日中に活動する人たちと、時間がすれ違います。家族が起きている時間に自分は眠り、友人が遊びに誘ってくれる時間に自分は働きに出る——そんな生活が続くと、孤独を感じることがある、という声は少なくありません。
また、夜勤そのものにも、独特の孤独があります。夜は少ない人数で多くの利用者さんを見守るため、日中のように、気軽に相談できる同僚がすぐそばにいるとは限りません。急な体調の変化に、一人で気づいて判断しなければならない場面もあります。こうした「夜の静けさの中の責任」は、人によっては緊張や孤独として感じられます。だからこそ、後で述べる「夜間の人員体制」の確認が、とても大切になるのです。
こんな人に、夜勤専従は向いている

ここまでの良い点・大変な点をふまえて、どんな人に夜勤専従が向いているのかを整理します。
まず、いちばんの土台になるのが、自分で生活リズムを組み立てて、体調を管理できる人です。夜型の生活のなかで、いつ眠り、いつ食べ、いつ休むかを、自分でコントロールできること。ここが、夜勤専従を無理なく続けられるかどうかの、いちばんの分かれ目です。「決まった時間割がないと生活が崩れてしまう」という自覚がある人は、慎重に考えたほうがよいでしょう。
そのうえで、次のような人に、夜勤専従は合いやすい働き方です。
- 日中の時間を、別のことに使いたい人。 Wワーク、資格の勉強、育児や家族の介護、通信制の学業など、昼間にやりたいこと・やるべきことがある人。
- 少ない日数で、効率よく収入を確保したい人。 たくさんの日数を働くより、集中して働き、まとまった収入を得て、あとの時間を大切にしたい人。
- 日中のにぎやかさや、大人数の人間関係より、静かな環境が合う人。 夜の落ち着いた時間帯のほうが、自分のペースで働ける人。
反対に、生活リズムを崩したくない人、家族や友人と昼の時間を合わせたい人、いろいろな業務を幅広く経験したい人には、無理におすすめはしません。その場合は、夜勤なしの働き方や、日勤と夜勤をバランスよく組み合わせる働き方のほうが、心地よく続けられることもあります。自分がどんな暮らしをしたいのか——ここに立ち返って選ぶのが、いちばん後悔のない選び方です。
求人で、必ず確認したい3つのこと

夜勤専従を選ぶなら、求人や面接のときに確かめてほしいことがあります。とくに大切な3点を、理由とあわせてお伝えします。ここを飛ばすと、「稼げると思ったのに」「体がもたない」という後悔につながりやすいので、ぜひ押さえてください。
1. 月の夜勤回数の「上限」
まず確認したいのが、月に何回まで夜勤に入れるかです。これは、収入と体の負担の両方に直結します。
介護の夜勤回数について、「全員が1か月に何回まで」と定めた一律の法律はありません。 実際の回数は、1回の実労働時間、休日、職場が採用する変形労働時間制、時間外労働の協定、雇用契約で決まります。「月10回が法定上限」といった説明は正確ではありません。
応募先には「標準は月何回か」「追加を断れるか」「連続勤務と休日の組み方」「月の所定労働時間を超えた場合の扱い」を具体的に聞きましょう。副業の場合は、勤務先をまたぐ労働時間の申告方法も、それぞれの勤務先へ確認してください。
2. 仮眠・休憩が「実際に取れる」体制か
次に、仮眠や休憩が、実際に取れる体制になっているかです。ここは、体の負担を左右する、とても重要なポイントです。
夜勤には、休憩・仮眠の時間が定められているのが一般的です。ところが、「制度としてはある」のと「実際に取れる」のは、別の話です。介護労働安定センターなどの調査では、深夜の勤務中に仮眠・休憩が「十分とれる」と答えた職員は、けっして多くないという実態が示されています。ナースコールが多い夜や、人手が薄い職場では、仮眠が細切れになったり、ほとんど取れなかったりすることもあるのです。
夜勤専従は、日勤の人よりも夜勤の回数が多いぶん、仮眠が取れるかどうかの影響を、より強く受けます。だから、「仮眠室はありますか」「仮眠は実際にどのくらい取れていますか」を、遠慮なく確認してください。可能なら、見学のときに職員さんに直接たずねてみると、実態がよく分かります。
3. 夜間の「人員体制」
3つ目は、夜の時間帯を、何人で担当するのかです。ここは、体の負担と、精神的な安心感の両方に関わります。
同じ夜勤でも、複数人で回す職場と、一人で夜間の全対応を担う職場(いわゆる「ワンオペ」)とでは、負担がまるで違います。一人体制だと、急な出来事にすべて一人で対応しなければならず、休憩も取りにくく、精神的な緊張も大きくなります。少人数で家庭的に暮らすグループホームのように、夜勤を一人で担当することが多いタイプもあれば、複数のフロアを複数人で見る施設もあります。
先に触れた国の基準(平成12年厚生省告示第29号)でも、施設のタイプごとに夜間の職員配置が定められていますが、これはあくまで「最低ライン」です。同じ基準を満たしていても、それを上回る手厚い体制の職場ほど、一人あたりの負担は軽くなります。だから、「夜は何人で担当しますか」「一人ですか、複数ですか」「困ったときに応援を呼べる体制はありますか」を、必ず確認してください。夜勤専従は、その夜の時間を何度もくり返す働き方だからこそ、この体制の差が、積み重なって効いてきます。
施設のタイプによって、夜勤の人員体制や負担の傾向は大きく変わります。施設タイプ別の「働き方」を比べるページで、夜勤の体制や向き不向きを横に並べて見比べると、自分に合いそうな職場が見つけやすくなります。
長く続けるために——体を守る習慣

夜勤専従を選ぶなら、体を守る工夫は欠かせません。生活が夜型になるぶん、意識して体をいたわることが、この働き方を長く続けるコツになります。細かなセルフケアの方法は介護の夜勤の実際でくわしくお伝えしていますが、夜勤専従の人にとくに意識してほしいことを、いくつかお伝えします。
- 対象になる健康診断を、必ず受ける。 常態として深夜業を週1回以上または月4回以上行う業務に従事する人には、事業者が6か月以内ごとに健康診断を実施する必要があります。対象と日程を職場へ確認し、定期的なチェックをおろそかにしないでください。
- 睡眠のリズムを、自分なりに固定する。 夜勤明けは強い光を避けて眠りに入りやすくし、昼寝を取りすぎない——といった工夫で、夜型の生活のなかでも、自分なりのリズムを作れます。
- 不調のサインを、見逃さない。 眠れない、気分が落ち込む、体の疲れが抜けない——こうした状態が続くなら、我慢せず、医療機関や職場に相談してください。夜勤は体への負担が大きい働き方だからこそ、早めの対処が肝心です。
- 回数を「盛りすぎない」。 稼ぎたい気持ちから回数を増やしすぎると、体が追いつかなくなることがあります。収入と体調のバランスを見ながら、無理のない回数に調整することも、長く続けるための立派な選択です。
こうした考え方は、厚生労働省の健康情報サイト(e-ヘルスネットなど)で紹介されている、交代制勤務と上手に付き合うための知恵にも沿ったものです。全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。「これならできそう」というものから、一つずつ取り入れてみてください。
まとめ:稼ぎと暮らしを、両目で見て選ぶ

最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 夜勤専従は、夜勤だけをまとめて担う働き方。全国一律の手当相場や回数上限はなく、基本給、独自手当、深夜割増、実労働時間、休日をセットで比べる。
- メリットは、少ない日数で効率よく稼ぎやすいこと、日中の時間を自由に使えること、日中特有の慌ただしさや人間関係の負担が比較的少なめなこと。
- デメリットは、生活リズムと体調の管理がむずかしいこと、経験が夜勤の業務に偏りやすいこと、孤独を感じることがあること。
- 向いているのは、自分で生活リズムを作れる人。そのうえで、Wワークや育児・学業と両立したい人、少ない日数で効率よく稼ぎたい人。
- 求人では、月の夜勤回数の上限・仮眠や休憩が取れる体制・夜間の人員体制の3点を、必ず確認する。
最初にお渡しした「両目のメガネ」の話を、ここでもう一度かけ直してみてください。夜勤専従は「稼ぎ方」であると同時に「暮らし方」の選択です。 夜勤手当という魅力は確かに大きいけれど、それは、生活が夜型になることの負担と、いつもセットで動きます。手当の額だけを見て決めれば体を壊しかねず、体の心配だけで避ければ、自分に合った働き方を逃すかもしれません。だからこそ、稼ぎの面と暮らしの面を、両方の目で見てほしいのです。
もし「自分の暮らしになら、うまく組み込めそうだ」と思えたなら、夜勤専従は、少ない日数で収入と自由な時間を両立できる、頼もしい選択になります。まずは、介護の夜勤の実際で夜勤そのものへの理解を深め、施設タイプ別の「働き方」を比べるページで、夜間の体制や向き不向きを見比べてみてください。自分の体と暮らしに合った夜勤専従の形が、きっと見つかります。あなたが、無理なく元気に働き続けられることが、いちばん大切です。
よくある質問
介護の夜勤専従は、どのくらい稼げますか?
全国一律の「1回いくら」という公的相場や、夜勤専従共通の月収はありません。基本給・時給、勤務時間、職場独自の夜勤手当、22時〜翌5時の25%以上の深夜割増、月の回数で決まります。夜勤回数にも一律の法定上限はなく、労働契約、変形労働時間制、休日、時間外労働の扱いで変わります。求人では、1勤務の総額だけでなく、実働・休憩時間、深夜割増を含むか、標準回数と追加勤務の扱いを確認してください。
夜勤専従を続けて、体は大丈夫でしょうか?
体への負担があるのは事実です。夜通し起きて生活が夜型に傾くため、睡眠や食事のリズムを管理する必要があります。負担は仮眠を実際に取れるか、夜間の人員・応援体制で大きく変わります。常態として深夜業を週1回以上または月4回以上行う業務に従事する人には、事業者が配置替え時と6か月以内ごとに健康診断を実施する必要があります。対象かを職場に確認し、不調が続くときは早めに医療機関や職場へ相談してください。
未経験・無資格でも夜勤専従はできますか?
できる場合もありますが、未経験からいきなり夜勤専従を選ぶのは、慎重に考えたほうがよい働き方です。夜勤は少ない人数で多くの利用者さんを見守り、急な体調の変化に自分で気づいて判断する場面があります。日勤で基本のケアや利用者さんの様子を覚えてから夜勤に入るのが一般的な流れで、いきなり夜勤専従だと学べる業務が夜間に偏りやすい面もあります。まずは日勤も含む働き方で経験を積み、慣れてから夜勤専従に切り替える、という道も検討してみてください。
どんな人が夜勤専従に向いていますか?
自分で生活リズムを組み立てて、体調を管理できる人に向いています。加えて、日中の時間を使ってWワーク(掛け持ちの仕事)や育児・介護・学業などと両立したい人、少ない日数で効率よく収入を確保したい人にも合いやすい働き方です。反対に、生活リズムを崩したくない人や、家族・友人と昼間の時間を合わせたい人、いろいろな業務を幅広く経験したい人には、無理におすすめはしません。稼ぎ方であると同時に暮らし方の選択なので、体力と生活スタイルの両方に照らして選ぶのがおすすめです。
夜勤専従の求人では、何を確認すればいいですか?
とくに大切なのは3つです。1つ目は「月に何回まで夜勤に入れるか(上限)」。収入と体の負担の両方に直結します。2つ目は「仮眠・休憩が実際に取れる体制か」。仮眠室の有無や、取れる時間を確認しましょう。3つ目は「夜間の人員体制」。一人で担当するのか、複数人や応援体制があるのかで、負担がまるで変わります。あわせて、1回あたりの夜勤手当の額、雇用形態(常勤かパートか)も確かめておくと、入ってから「思っていたのと違う」を防げます。
夜勤専従でも、社会保険には入れますか?
働く時間や日数などの条件を満たせば、夜勤専従でも健康保険・厚生年金に加入できます。2交替の長い夜勤を月に一定回数以上入る働き方だと、週あたりの労働時間が加入の基準(おおむね正社員の4分の3以上など)を満たしやすく、常勤の夜勤専従なら通常は加入対象になります。一方、パートや単発契約で勤務時間が短い場合は、対象にならないこともあります。加入するかどうかは雇用形態と労働時間で変わるため、応募のときに「社会保険は完備されているか」「自分の働き方だと加入対象になるか」を確認しておくと安心です。労災保険は、働く時間の長さに関係なく、すべての働く人が対象です。
出典
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、正確性・最新性を保証するものではありません。 制度や施設の状況は変わることがあります。実際のご判断の前には、各施設・公式情報や公的機関でご確認ください。
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